小さな恋のメロディという映画を
観たことがないなら早く観たほうがいいぜ
ベンジーがこう歌う”小さな恋のメロディ”。30年くらい前の映画だ。
ダニエル少年は恋に落ちる。同級生のメロディに。メロディの気持ちもダニエルに向かう。
少年と少女のラブ・ストーリーは実にピュアだ。相手に対して余計なフィルターがない。収入も学歴も身長も家庭も何も関係ない。あるのは、ただ相手を見つめること。相手そのものを見つめること。
オーバー30’sにこれは難しい。だから実に新鮮で、心洗われる思いだった。
ダニエルにはトムという親友がいる。ダニエルがメロディと仲良くなっていくことにトムは嫉妬する。ちょっと度を越している。ほのかに香るホモセクシャルの匂い。それすらもまだ青い。
メロディの表情は常に自然体だ。家庭における不安定さ、ダニエルの思いに対する戸惑い、ダニエルと一緒にいられることのうれしさ、すべてが表情にストレートに表れる。おしゃべりではないが、芯の強い感じが見て取れる。
ダニエルは家庭や学校で疎外感を感じている。そんな彼が見つけた小さな花、それがメロディ。やっと手に入れた花を彼はもう手放したくはない。
『一緒にいたいから、結婚するんです。』
少年が口にするセリフではないが、少年だからこそ口にできるセリフである。
ラスト、ダニエルとメロディはトロッコに乗る。漕ぎ出したトロッコは止まらない。
どこまでも、どこまでも行くんだ。思わずそう願っていた。
小さな恋のメロディ
/ ポニーキャニオン
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小さな恋のメロディ
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