てことで。

NHKドラマ、"デジタル・タトゥー"。
タイトルに興味をそそられて観た。けれど確かにデジタル・タトゥーを扱ってはいるんだけど、どうにも踏み込み方が浅い。
最終的に政治家の父親と父親をはじめとする権威全般に反発する息子、検事としては失敗したけど再起を図る弁護士の父親と就職が茨の道だと分かっていても進む娘、というステレオタイプな構図と人情話に収束してしまって、結局デジタル・タトゥーはテーマじゃなくて手段としてしか機能していなかった。
それもかなりオーソドックスで物語的にも深みのない機能の仕方で驚きも何もなかった。
1話目でもういいかなとも思ったけど、全5話って短さゆえに最後まで観てしまった。ぐぬぬ。

NHKドラマ、"ミストレス〜女たちの秘密〜"。
観るつもりはなかったのに、水野美紀と大政絢が出るってんでうっかり観てしまった次第。
序盤はかなりヤバい何かが起こりそうな雰囲気たっぷりだったのに、全然そんなモードにならなくて、毎回なりそうなのに毎回ならなくて、後半はもう「こりゃー結局なんにもないパターンのヤツじゃね?」なーんて思いつつも、最初の期待を完全に捨てきれずに最終回を観終えた。
・・・結局なんにもなかった。この流れで全てが丸く収まりましたって、ナメてんのか!アホか!反省しろ!猛省しろ!
しかもかーなーり説明不足だし。水野美紀の旦那はなんの罪で逮捕?佐藤隆太はなんで心変わりしたの?無理でしょあんなの?なのにあの玄里(ひょんり)の『元サヤ〜❤️』みたいなノリ何?不・愉・快!

BSフジドラマ、"警視庁捜査資料管理室"。
これはね、好き。前作の"警視庁捜査資料管理室(仮)"から観てる。
内容はもう本当にくだらないんだけど、ほぼ1人芝居なんだけど、それも中年のただの妄想なんだけど、全然事件解決とかしないんだけど、それでもなんか好き。
誰もいないから主人公の赤石は妄想をヒートアップさせていって、換言すれば赤石は1人でずっとボケ続けていて、その様をただただ観るのも悪くないし、心の中でツッコミながら観るのも悪くないんだけど、たまーに周りのみんなが冷静に論理的に理詰めでツッコむのがとても好き。
みんなの意見に納得できるし、赤石はいたたまれないし。
なぜかBSフジで異例の高待遇を受けているこのドラマ。最終回の次週から再放送が始まっている。てことは続編も確実だな。

テレビ東京ドラマ、"フルーツ宅配便"。
これはね、大好き。予備知識なく観始めたらデリヘルの話でびっくりしたけど。いや、だから大好きってわけじゃなく。
そもそも脚本の根元ノンジが好き。ていうか、"初恋芸人"、"侠飯"、"銀と金"、"居酒屋ふじ"、"オー・マイ・ジャンプ!"と、なんとなく気になって観たら脚本が根元ノンジってパターンだった。しかも今作は監督が白石和彌。そりゃー観るでしょ。
毎回、タイトルとは裏腹に物語は結構深刻だったりするんだけど、きちんと解決というか、良い方向に向かって終わるのがよかった。絶望の中にも希望はあるんだよ的な。
しかもちゃんと1話完結なのもいい。それも毎回フルーツがタイトルで、そのフルーツの名前の嬢の話で。だからフルーツ宅配便って、どれだけ上手いタイトルなんだって思った。
ごきげんよう。