万城目学著、"バベル九朔"。
カラスの鳴き声が響く早朝、ビルの最上階でメーターを確認する【俺】は、このテナントビル【バベル九朔】の管理人で5階に住んでいる。管理人ではあるがオーナーではない。オーナーは【俺】の母親で、このバベル九朔は祖父が建てたビルで・・・。
新聞広告でタイトルと著者名を見て、なんとなく気になった。実際に本屋で見たらこの帯だ。『ずっとビルのなか。』
勝手にダイハードな閉鎖空間でのアクションぽいものを想像してしまって、ついうっかり買ってしまった。
そしたら全然思っていたのと違った。そりゃそうだ。万城目学だもの。アクション系の作家じゃないもの。
けど思っていたよりもずーっと斜め上をいく感じだった。
確かに『ずっとビルのなか。』なんだけれども、中の更に中に入っちゃって、もう頭の中が微妙にパニック。ショート寸前。でもリハーサル、まだリハーサル。
だもんで途中で読むの辛くなっちゃったなー。数日放っておいたもんなー。あとちょっとだってのに。なんとか読み終えたけど。
次回からはもうちょっと吟味してから買おう。な!俺!
ごきげんよう。