アンナ・ボーデン&ライアン・フレック監督・脚本、"キャプテン・マーベル"。
地球ではない星、ハラ。ヴァースと呼ばれる女性が戦士としての訓練を受けている。彼女の記憶には定かではないものがあり、時折その記憶の断片を思い出すのだが・・・。
え?主人公って宇宙人なの?ハラってどこ?このちょいちょい出てくる昔っぽいシーンって地球よね?んでこれヴァースよね?え?何?どうなってんの?これはついていけるのか?やべー!
って内心ドキドキしながら観ていた序盤。
だけど主人公が1995年のロサンゼルス、レンタルビデオ店ブロックバスターに墜落したところから俄然分かりやすく、おもしろくなる。
ずーっと"
アベンジャーズ"を追いかけている身としては、若き日のニック・フューリーと、まだド新人のコールソンが出てくるだけで胸熱。
そんな彼らとヴァースが変身上手なスクラルを追いかけるスピーディーなアクションに目と心が奪われる。
そうこうしていたら実はヴァースの任務遂行って同時に彼女の記憶と謎の解明に近づいているのでは?とピンとくる。あの流れはうまい。
序盤で諦めなくてよかった。ここまで来たら、もう大丈夫。"キャプテン・マーベル"という物語に完全に乗れたと確信した。
"キャプテン・マーベル"、それはヴァースが本当の自分に、そしてヒーローになるきっかけを描いた誕生秘話。
ヒーローって、たまたまなるもんじゃなくて、自分の意志でなる、ヒーローになることを選ぶってところが素敵。
何度も何度も立ち上がるシーン、もうちょっとで泣きそうだった。あのシーン、すごくすごくすごく大好き。
んで主人公のヴァースだけじゃなく、女性陣が大勢活躍するのがいい。相棒も女性だし(しかも黒人)、キーパーソンも女性だし、敵の中ボスも女性。男社会であるハリウッドに物申そう、そして変えようとする姿勢が感じられる。
監督・脚本が女性と男性のコンビだからだろうな。もっと言えば彼女らを抜擢したってところからして、そういうことだもんな。
そして!
なんと言っても猫である。フューリーのグース(猫の名前)に対するデレデレっぷりからして最高なんだけど、グースがうっかりついてきちゃったあたりからもう。「フラーケン?なんがよ。」って思った私の浅はかさよ。グース、マジで最高。
で、この"アベンジャーズ"以前の物語が、ちゃんと来月公開の"アベンジャーズ/エンドゲーム"への布石になってるわけで。
キャプテン・マーベル、また来月会いましょう!楽しみ!