ジェームズ・ワン監督、"アクアマン"。
1985年、夜の荒れた海から美女がうち上げられているのを灯台守の男が見つける。目覚めた美女の行動はちょっと謎めいていて・・・。
これがもう最高。タイトルバックのタイミングからして最高。そしてその内容は、これ以上ないエンターテインメント。
アクション、SF、ファンタジー、怪獣、誕生秘話、成長譚、王位継承、政略結婚、兄弟喧嘩、宝探し、ガジェット、仲間、裏切り、親子、そしてラブと、思いつく限りのエンターテインメントの要素が全てぶっ込まれている。それも実に上手に。
そして主人公アーサーのキャラクターが、タトゥーだらけのボディと髭と長髪という強面っぷりに反して、無骨だけどハートは優しい酒飲みってところがまたいい。お父さんのことを尊敬してるし。嫌いになる要素がない愛すべきキャラクター。
とはいえ海中でバトルが繰り広げられるくらいだから、かなりのトンデモ設定で、海中にいろんな国があるし、いろんな生物がいるし、いろんな生態があるし、いろんな乗り物も武器もある。
でも地球なんて陸地が3割で7割が海だし、海中海底なんて未知の領域だらけだ。てことはこの映画みたいなこともなくはなくない?って思わなくもない。
ていうかそもそもそんなリアリティーなんてどうでもよくなっちゃうくらいに作品として強い。エンターテインメントとして極太。爽快&痛快&興奮。
なのに最後でホロッとしたり。あー、もー、続編よろしく!
ごきげんよう。