チャド・スタエルスキ監督、"ジョン・ウィック:チャプター2"。
前作から5日後。伝説の殺し屋であるジョン・ウィック。ロシアンマフィアのアジトへ愛車を取り戻しに行く・・・。
前作でこれ以上ない哀しみを味わい、微かな希望すらも絶たれ、その恨み、憤り、怒りを爆発させたジョン・ウィック。
復讐はやり遂げたけれど、それは勝利ではなかった。ただただ寂しさだけがあった。
その5日後から始まる物語は当然前作の延長線上にあり、そしてその哀しみや寂しさ、孤独、やるせなさは前作のそれよりもさらに深く重くなっていった。
殺し屋たちのネットワーク、決まりごとがちゃんと成立しているところがおもしろい。
その辺があってこそのこの映画世界。コインとか誓印とかコンチネンタルとか主席連合とか、オリジナルの設定が効いてる。
加えてジョン・ウィックのアクションがキレッキレですばらしい。キアヌ・リーブス、カッコいいわー。
拳銃の構え方から撃ち方の流れが独特でありながら秀逸で、胸と頭の計2発を必ず撃つことで確実に仕留めにいくスタイルに痺れる。そして拳銃がダメならナイフ、それもなければ素手でのしなやかな格闘、使えるものなら鉛筆だって武器にするという貪欲さ、柔軟さ、強さ。さすが伝説の殺し屋。
また殺し屋同士の仲間意識や友情、ライバル意識やプライドが純粋なところがおもしろい。強い者に対する敬意が明白だ。
そんな点から言っても、あのイタリアンマフィアはイケ好かなかったな。お姉さんはあんなに潔かったのに。そりゃジョン・ウィックもぶち切れるわ。
いろいろあってのラスト。あんなフラッシュモブは嫌だ。怖すぎる。秒でおしっこちびるレベル。
ジョン・ウィックと犬(名前はない)、全てを失った1人と1匹はどこへ行くんだろう。全てを敵に回して、どこへ行けるんだろう。
なんて思ったら5月に
続編が全米公開!これは楽しみ!日本公開を待つ!そして今度こそ劇場で観る!
ごきげんよう。