
クリストファー・ノーラン監督、"プレステージ"。原題は"The Prestige"。
19世紀末のロンドン。マジシャンのボーデンはライバルであるアンジャーの瞬間移動マジックのタネを知ろうと、マジックの最中にステージ下に潜り込む・・・。
全くノーマークだったクリストファー・ノーラン作品。Netflixでたまたま見付けて鑑賞。
これがやっぱりクリストファー・ノーラン印の作品だった。なんと言っても序盤の時制が行きつ戻りつ設定。ここで集中して理解しないと後が続かない。
ただしここでちゃんと理解しとくとスリリングでサスペンスフルな展開を堪能できる。最初が肝心。
主演がヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベイル。加えてマイケル・ケインもスカーレット・ヨハンソンも出てくる豪華仕立て。
なんでノーマークだったのかが謎なくらい。しかもニコラ・テスラ役でデヴィッド・ボウイまで出てきちゃう。本当に豪華キャスト。
物語は2人のマジシャンの若い頃の因縁に遡り、そこから彼らが騙し合い奪い合い競い合う様子を描いていく。
ちなみにタイトルの【プレステージ】はマジックの最終段階のこと。タネがないことを見せ、マジックをし、最後に元に戻す。この最後の段階がプレステージ。
と同時に直訳すると『威信』とか『名声』とあるので、そっちの意味もかかってると思われる。
マジシャン同士の騙し合いは壮絶で、そこまでしなくてもと何度も思う。
けれどそれをやるのがマジシャン。ていうかボーデン。マジックのためなら人生だって犠牲にするって言ってのけたもの。
それゆえに物語の結末は、もう本格ミステリーのそれ。
しかも最後の1行で震えるタイプのそれ。
マジックをモチーフにしているだけあって、この映画そのものがマジックみたい。
騙されて、でもちゃんと納得できて。実にうまい。
なので詳細は知らずに観るのが得策。
ごきげんよう。