矢月秀作著、"もぐら"。
影野竜司は雑居ビルの最上階、いかにもなぼったくりバーに踏み込む。ぼったくられた12万を取り返して欲しいという依頼を受けてのこと。彼の仕事は、警察が相手にしてくれない小さな事件や人に言えないトラブルを解決するトラブルシューターだった・・・。
のっけからハードなアクションで矢月秀作だなーと思う。そしてそこに容赦とか躊躇とかが一切ないあたりが小説ってよりはゲームや漫画に近い。結構ほいほい人が死んじゃうし。それもかなりの数の。
なので暴力描写も多くて、倫理観のメーターが振り切れてしまう。
あ、だからこそのリアリティーのなさなのかもしれない。これでリアルだったら読むのが辛いもの。
物語はスピード感があってグイグイ読める。グイグイ読んでいって途中でハタと思う。「ん?だとするとあの設定は必要だった?」
けれど構わずにグイグイ読む。もう残り僅かだぞってところで驚愕の事実が判明。「あらま!そう来たかー。」
ちょっと既視感があったけどそれは置いといて。
ていうか、それって辻褄が合うんだっけ?と思って、読み終えてから気になる箇所を読み返す。私にしたら珍しいこと。
すると当該箇所はちゃんと含みのある表現がしてあって、しっかり計算してのことだったと分かった。疑ってごめん。
だけどやっぱりあの設定が必要だったかは疑問。
でもって最後。これってシリーズ化されているのにどうしたんだろ?って終わり方だった。
そのことを確認するためだけに続編を読みたい気がしなくもない。
ごきげんよう。