一昨日の日曜日で定休日。
夜は劇団どくんごの【誓いはスカーレット】を観劇に中央公園へ。
先週建てた犬小屋テント、夜だと昼間とは違う印象。
開場間近は長蛇の列ができていた。
暗闇に妖しく光る看板。

入場して舞台をパシャリ。

鹿児島どくんご共和国も一緒になっての演奏からスタート。
ツアー初参加の2人もいるけど、どくんごの世界観は変わらない。思い返してみると今までたくさんメンバーは入れ替わっているのに、どくんごの世界観はずっと変わらない。
じゃあその世界観って?って観ながら頭の片隅で考えていた。
舞台上に5人一緒の時もあれば2人の時も、そして1人芝居もある。そのどれもがちゃんとどくんごの芝居になってる。
そこに共通しているものがどくんごの世界観のはず。ちょっと日常から離れた、でも僕らの世界とは地続きの世界。
・・・ふっと思い浮かんだ。夢、だ。
どの芝居も演者が観た夢のようだ。1人芝居は特に。自分が見た夢を人に話してるような、身振り手振りで説明しているような、夢の中の当事者になって表現しているような、そんな世界。
だから意味が分からなかったりもするし、どこか飛躍していたりもする。けれどそれが嫌じゃないし不思議でもない。なぜかちゃんと受け入れられる。
とすると、この芝居全体が僕が見ている夢のようだ。夢って見ている間は全然おかしいと思わない。夢の中では不思議だと思わない。それに気付くのは夢から醒めた時だ。
どくんごという夢を一昨日も楽しんだ。
2Bの存在感がさらに増していた。そう言われると『芝刈り』ってなんだろ?って思った。あの芝居は長さが必要な芝居。長いからこそおもしろい。
五月さんは新しいキャラクターだった。ワイフが『五月さん痩せた?』って訊いてきて、五月さんはずっと変わらず痩せてるし、なんでそんなことを言うのか考えたら、以前の頬の含み綿のイメージが強過ぎるんだと思い至った。あのキャラクターは去年、兄貴にあったからなー。
みやちゃんの存在感もなかなか。ウンパが1人ぼっちだったのがなぜかじんわりきた。五月さんとの2人芝居が素敵だった。
クヌギタさんは初っ端の演奏でカウントをとってピアニカを吹きまくっていて、なるほど音楽畑の人なのかと思った。中央公園から信号を渡った向こうまで駆けて行った後ろ姿よ。
泰山さんはバレエの人なのかな。姿勢というか体幹というか、とてもしっかりしてた。それと表情がおもしろかった。どくんごらしからぬ悪い感じの、ちょっとヤンキーっぽい表情が独特だった。それでいて水の上で佇む美しさ。
メンバー紹介の前くらい?みやちゃんが上を向いて涙をこらえていて、千秋楽だからかなとも思ったけど今までそんなことはなかったよな。
って思っていたら、6年続けてきたどくんごの旅が今回で最後だったそう。そうかー。残念だなー。
そして夢の時間が終わった。
一夜明けて月曜日。昼過ぎに中央公園へ。

テントのバラシ作業のお手伝い。テントを建てて、公演を観て、テントをバラすまでが私にとってのどくんごワンセット。
私みたいなお手伝い要員がたくさんいて、作業は瞬く間に済んで、夕方3時くらいには何もなくなって、元の中央公園に戻っていた。

まるで夢から醒めたような。
でも夢じゃなかった。

芝生を目にして2Bの芝生トークを思い出した。

この芝生はまだ短いからサッカーボールは跳んでっちゃうな。
どくんご、また来年!かな。
それまでリアルワールドを生き抜いていこう。
ごきげんよう。