
ドリュー・ゴダード監督・脚本、"キャビン"。原題は"The Cabin in the Woods"。
どこぞの研究棟のような建物の中、2人の男たちが何やら話をしている。場面変わって街の中、大学生のデイナとジュールズは恋愛話をしながら週末旅行の準備中。そうこうしていたらジュールズの彼氏であるカートが迎えに来た。ホールデンとマーティも加わり男女5人でカートの従兄弟が買ったという湖畔のキャビンへと出発する・・・。
ちょっと前にお客様と映画の話をしていて"
カメラを止めるな!"の話になった。そしたらその方が『あの終盤にどんどんピースがはまっていく感じ、前にも観たなーと思ったんですけど、"キャビン"って映画でした。』とおっしゃった。
"キャビン"?知らないなー。聞いたことないなー。なんでもクリス・ヘムズワースが出てるらしい。なのに知らないって、どれだけB級なんだ。
そしたらNetflixにあったので観てみた。
タイトルバックがホラー。でも始まったらおじさん2人のよく分からないトーク。
からの、ホラー映画のテンプレみたいな5人組が、テンプレのような週末旅行に出発して、テンプレのようなガソリンスタンドに寄り道して、テンプレのような湖畔のキャビンに辿り着き、テンプレのような夜を過ごし出す。
合間合間におじさん2人とその仲間みたいな人たちのよく分からないシーンが挿入されている。
まさに"カメラを止めるな!"の序盤と同じように、脳内にちょっとした違和感が残っていく。
そしたらやっぱりホラー映画のテンプレのような展開になって・・・。
あら?もしかしてこれって、そういうこと?ホラー映画の?B級映画の?今までの?あれが?全部?実は?ってこと?
ははーん、なるほどー。あ、だからそうかー。そうなるかー。はいはい、はーいはいはい。なーるほど。
と、なんというか、設定に気付いてしまえばおもしろいんだけど、分かりやすくはないというか、"カメラを止めるな!"みたいに親切じゃないというか、メタな感じがするというか。
内容からして、よくできたB級映画って風情なんだけど、実は制作と共同脚本がジョス・ウィードンで、だからこそのクリス・ヘムズワースなんだろう。無駄使いなのか贅沢な使い方なのかが微妙だけど。
そんなわけで"キャビン"。ホラー映画好きなら楽しめるはず。
ごきげんよう。