帰宅して何を観ようかと思って、バラエティーの気分じゃないけど小難しいドキュメンタリーも嫌だし、かといって映画じゃないし続きもののドラマもなーなんて思っていた。
そこにふと舞い降りたのがNetflixで発見した"おっさんずラブ"、2016年の単発版。
前々クールで連ドラ版が話題になっていたのは知っていたけど華麗にスルーしていた私。連ドラはひとまず置いといて、この単発版なら50分くらいで終わるしと思って軽ーい気持ちで観た。
テレビ朝日ドラマ、"おっさんずラブ"(単発版)。徳尾浩司脚本。
アイデアグッズ販売会社の商品開発部勤務でモテない33歳のサラリーマン、春田創一。部署のみんなの集合写真を撮るために部長のスマートフォンを使い、ちゃんと撮れたか確認をしたらそこには・・・。
ちょっと何これ!?楽しい!おもしろい!なんでだろ?私、キュンキュンする!おっさんのラブにキュンキュンする!
部長がかわいいわ〜。めちゃくちゃかわいいわ〜。乙女が過ぎる。マジでヒロイン。
のくせに仕事はできて、ちゃんと上司として慕われているし、乙女モードと仕事モードの切替がハンパなくて本当に素敵部長。演じている吉田鋼太郎、グッジョブ。
春田もハセもキャラ立ちしてるし物語の流れも自然。おっさんたちのラブストーリーなのに自然。なのですんなり受け入れられてしまう不思議。
最後もそりゃそうなるよな〜、よかったね〜ってなった。嫌悪感皆無。むしろウェルカム。
となると連ドラ版も観たくなるってのが人情ってもの。
テレビ朝日ドラマ、"おっさんずラブ"(連ドラ版)。徳尾浩司脚本。
不動産会社勤務でモテない33歳のサラリーマン、春田創一。出勤途中のバスの中で痴漢に間違われるが、たまたま同乗していた部長の助言で事なきを得る。するとバスが急停車して部長のスマートフォンが落下。春田が拾うと待ち受け画面に・・・。
基本的な流れは単発版と同じだけど、主要なキャラクターが増えて人間関係が複雑になり、それでいてキャラクターそれぞれをより深く描いているので、物語としてドラマとしてバリバリにブラッシュアップされた作品になっている。
部長は相変わらずかわいい。はるたんの好きなところ10コ言うところなんてめちゃくちゃかわいい。部長がかわいすぎるし存在が罪だしピュアだしかわいすぎる。
と思ったらここでの牧だよなー。春田の嫌いなところ10コをスラスラスラーッて言えちゃうのなー。あれは見事。あれはラブ。本当のラブ。背伸びしない等身大の真実のラブ。うつぶせ寝は許して欲しいけど。
んで、その横で空ツッコミを入れてる春田よなー。もう本当に超絶鈍感でバカ。この時点ではただのバカとしか思えなかった。田中圭、大人気らしいけどパンサー尾形かノブコブ吉村にしか見えてなかった。この時点では。
単発版を観ていたから流れは分かっていたけど、それでもキュンキュンは変わらないし止まらない。ブラッシュアップされているから尚更止まらない。
毎回ラストカットには「ええっ!」って驚きがあって、すぐに次が観たくなる仕掛け。しかも次回、ちゃんと期待を超えてくる。
単発版以上に物語はドライブしてて、はるたんがあっちこっち行っちゃうけど、その気持ちの流れがきちんと受け入れられるのは脚本の見事さだと思う。それぞれのキャラクターならどうするかがちゃんと練られた上で描かれている。
だからただのおとぎ話とかファンタジーじゃなく、しっかりとしたラブストーリーになっているのだ。
いやー、おもしろかった。しかも超絶愛おしい作品だった。昨日観終えたはずなのに、もうすでにまた観たいもの。ちなみにワイフはすでに単発〜連ドラで2周してるそう。俺も負けないお!