
マシンガンズ滝沢秀一著、"このゴミは収集できません ゴミ清掃員が見たあり得ない光景"。
お笑いコンビ・マシンガンズの滝沢秀一が、妻の出産を目前にしてお笑いだけでは生活できないと判断し、お笑いもやりながら定収入を得ようとゴミ収集会社に非常勤として就職。それから6年、ゴミ清掃員としてこれまでに見た光景を綴ったノンフィクション。
きっかけはツイッターだった。経緯は忘れたが、マシンガンズ滝沢の
ゴミ清掃員の日常ツイートに辿り着き、その着眼点が新鮮でおもしろく、はたまたゴミについて気付かせられることが多々あり、速攻でフォローして毎回のツイートを楽しみにしていた。
そしたらそんな人は私だけじゃなかったらしく、しばらくしたらそのツイートを元に書籍化されるとの報がツイートされた。
これはもう買わなきゃなるまい。買って読まなきゃなるまい。6月くらいから9月10日の発売が待ち遠しくてしょうがなかった。(鹿児島なのでちょっと遅れた。)
そしてちゃんと買って読んでここに記している次第。
残念ながら、私たちの生活はゴミと無縁では成り立たない。ゴミを出さずに生活はできない。
じゃあそのゴミのことをどれだけ分かっているか?と問われたら、おそらく大半の人が答えに窮するだろう。もしくは知ってるつもりで答えて赤っ恥をかく羽目になるだろう。チコちゃん(5歳)に『ボーっと生きてんじゃねえよ!』と叱られるだろう。
そんなゴミ知らずな私たちへの福音の書がこの本である。この本には教えが盛り沢山である。思わず「へぇー」とか「ほぉー」とか口に出してしまうくらい、気付きに満ちている。
本屋さんで店員さんにこの本の所在を尋ねたところ、タレント本のコーナーに置いてあった。
そこじゃ、この本は購入されません!
と、瞬時に思った。この本はタレントが片手間に書いたような本ではないし、浮かれたタレント本のコーナーに埋もれさせてはいけない本だ。
溢れんばかりのゴミへの情熱が書かせた本だし、暮らしに役立つ本のコーナーにあって然るべき本だし、発売されたばかりの今なら新刊本のコーナーに平積みされて然るべき本だ。
ゴミを知ることは生活を知ること。生活を知ることは人生の役に立つし、もしかしたら金持ちになるヒントになるかもしれない。
つまり『ゴミは人生』なのだ。
そう教えてくれるこの本は、読み終えてもゴミとして出すことなく我が家の本棚に陳列収納し、時折読み返すに値する。
この本は読み捨てできません!
ごきげんよう。