
是枝裕和監督の"万引き家族"がカンヌ国際映画祭で最高賞となるパルムドールを受賞しましたね。すばらしい!おめでとうございます!
パルムドールですよ。世界三大映画祭と言われているカンヌ、ヴェネツィア、ベルリンの中のカンヌの最高峰ですよ。スゴい!
と、縁もゆかりもない私が何を言うとるんだって思うかもしれませんが、いえいえ、縁もゆかりもあるんです。
是枝裕和監督の2011年公開作品、"奇跡"に私、出演していますから。エキストラで。原田芳雄、橋爪功の名優お二方と共演してますから。
お疑いなら私の以前のブログをお読みくださいませ。
どうです?出てますでしょ。大御所たちと共演してますでしょ。背中で泣きの演技をしてますでしょ。
これでもお疑いならご自分で"奇跡"をご覧くださいませ。目を皿のようにしてご覧くださいませよ。
はいー。これで私が是枝組の一員だってのがお分かりいただけましたね。
そんな訳で親分のパルムドール受賞を喜んでいるのです。
そして受賞後のマスコミや政府の対応等を見るにつけ、この受賞直前のインタビューは大きな意味を含んでいたなと思うのです。
インタビュアーの『主人公は社会のセーフティネットから疎外されている。』という問いかけに対しての是枝監督の答えが、今現在の日本の姿を端的に表しているのに、新聞もテレビもここを全く引用していません。映画の表面的なサラーッとした紹介しかしていません。
是枝監督はこう答えています。
「日本は経済不況で階層間の両極化が進んだ。政府は貧困層を助ける代わりに失敗者として烙印を押し、貧困を個人の責任として処理している。映画の中の家族がその代表的な例だ」
こりゃあ、政府が諸手を挙げてパルムドール受賞おめでとう!とならないのも納得です。オリンピックの金メダルとは訳が違いますもの。これじゃ全然あやかれませんもの。
そして予想通り、ネットでは賛否両論です。もちろん映画の内容じゃありません。まだ公開されてませんし。だからタイトルと大まかな内容、是枝裕和監督自身についての賛否両論です。
いやね、賛は分かりますよ。国際的な映画祭で最高賞を受賞したわけですから。そこで、なんで否?全く分かりません。そんなこと言う人、オリンピックの金メダルにもケチつけたのかな。
と、そんなあれやこれやを思いながら、
"万引き家族"の劇場公開を待っている是枝組の私です。
ごきげんよう。