
デヴィッド・リーチ監督、"アトミック・ブロンド"。
取調室で尋問されているブロンドの女。時はベルリンの壁崩壊が迫る1989年。イギリスの諜報機関MI6は東ベルリンで諜報員が殺害された件で、そのブロンドの女、ロレイン・ブロートンを東ベルリンへ送り込んだのだった・・・。
最初から最後まで、ずーっとロレイン・ブロートンが、演じるシャーリーズ・セロンがカッコいい。

きれいだし背は高いし暴れん坊だし。
ということで、これはシャーリーズ・セロン様の美貌とスタイル、そしてアクションを愛でる映画である。

映画のヒロインらしい破格の強さってわけじゃなく、わりかし地味な強さ。素手が多いからか。あと敵が意外としぶといってせいもある。
長回しのシーンもあって、どこまで本人がやってるのか分からない。もしかして全部自分でやってる?って思えるくらい。階段のシーンとか特に。
まあとにかくカッコいい。徹頭徹尾カッコいい。
だけど筋がちょっとややこしくて、東なのか西なのか、あっちなのかこっちなのか、考えながら観るのが辛かった。スパイものだから仕方ないっちゃ仕方ないんだけど。
あと人の名前。入ってこねー。
んでもって、どうにも抽象的な台詞回しがピンとこず。
クール&スタイリッシュな映像と雰囲気、80年代のナイスなミュージックは嫌いじゃないけど、先日観た"
レッド・スパロー"が同じように女性が主人公のスパイ映画で、あっちは物語が抜群におもしろかったので、これはどうも観る順番が違ったなと反省しきり。
それでもやっぱりシャーリーズ・セロンはカッコいい。