日本テレビドラマ、"anone"。脚本は坂元裕二。
自宅1階の閉鎖した印刷工場で1万円札の束を見つける亜乃音(あのね)。ハズレことハリカはアルバイトをしながら同年代の女子たちとネットカフェで暮らしている。医者から余命宣告を受け、商売にも見切りをつけたカレー屋の持本は客の青葉と意気投合して死に場所を求める。なんの繋がりもない4人が柘という町で出会い・・・。
普段なら観ないタイプのドラマなんだけど、"
カルテット"後の坂元裕二脚本ということで観てしまった。
ん〜、最初はちょっとサスペンスチックだったり、ハリカの幼少時代が怖かったりで、どんな物語になるんだろう?ってちょっと楽しみだった。
でも観続けていくうちに、瑛太の出番が長くなっていくに連れて、物語はどんどん暗い方へ暗い方へと舵を切っていった。
それでも楽しげなシーンはあって、それはやっぱり"カルテット"と一緒で、なんの繋がりもなかった4人が家族みたいにして暮らすところ。だからこれは新しい"カルテット"と言えなくもない。
なんかなー。偽札作りを通して1つになるって設定に惹かれないし、そもそも必然性がなくない?犯罪である必要なくない?もっとハッピーなことで1つになってもよくない?4人での暮らしは楽しそうだったし。偽札作りの物語は、それでそれでおもしろそうだから別でやった方がよくない?
と、僭越ながら設定そのものに異議を申し上げたい。
役者陣は素敵だったんだけどな。特に田中裕子。素敵だわー。今回の小林聡美はちょっと強いモード。阿部サダヲはいつもの感じ。広瀬すずは暗めモード。瑛太は謎な感じ。あと火野正平がよかったなー。
そんな"anone"。まさか田中裕子の役名だなんて思ってなかったanone。つい、あのねのねを思い出してしまうanone。
猫ニャンニャンニャン、犬ワンワンワン、カエルもアヒルもガーガーガーのあのねのね。初期メンバーには笑福亭鶴瓶もいたあのねのね。ローマ字にするとカッコいいanonenone。
えと、あの、あのね、特にオチはないです。ごきげんよう。
"
anone" ★★★