アメリカのTVドラマ、"ウォーキング・デッド"。シーズン1&2。
保安官のリックは任務中に被弾し昏睡状態に陥る。病院のベッドの上で目覚めたリック。病室から出ると病院内は何者かに襲撃されたかのような有様。人がいたと思って近づいたら生ける屍、いわゆるゾンビで・・・。
まさに悪夢。寝てて起きたらゾンビ(劇中での呼称は【ウォーカー】)の群れの中って。ワイフ曰く『私ならまた寝る』だそう。ん〜、私もそうするかも。「はいはい、夢ね、夢。」みたいに思って。
そうそう、なんで今更"ウォーキング・デッド"を観てんだって話なんですけど、3月21日に祝日営業で1時で閉店して帰ったので、普段より早く帰り着いたわけです。そしたら普段は寝ているワイフが起きてまして、何か映画でも観ようかなーとNetflixをいじり出した私に『だからウォーキング・デッドを観てん!』と言ってきたのです。
ちなみにこの日が初めてじゃありません。ここ数年に渡ってずっと言われ続けていたのです。"ウォーキング・デッド"と"ゲーム・オブ・スローンズ"を観ろと。そういう意味での『だから』です。
で、"
アンナチュラル"で【ウォーキングできないデッド】な件があったりしたもんだから、しかも超絶ミラクルな伏線だったりしたもんだから、ちょっと興味は湧いてきていたのです。そこにワイフのダメ押し『観てん!』攻撃。
陥落してしまいました。うっかり観始めてしまいました。"ウォーキング・デッド"のシーズン1。2010年の作品。
オープニング、いきなり怖い!
と思ったら時制が戻っていろいろあって物語が始まって。1話が40分くらいだからって、ついつい2、3話観ちゃって。
これはクセになるわ〜。観続けちゃうわ〜。だから観たくなかったのに〜。
最初の10分くらいはハラハラドキドキ、そこからの20分くらいは割とダルダル、けれど最後の10分強で急展開&次が気になる終わり方という構成。この構成が本当に秀逸でついつい続きを観てしまう。途中がダルダルなのに。
だからおもしろいかって訊かれたら、おもしろいって答えるのには違和感があって、すごく続きが気になるっていうのが正確。
というのもシーズン2までを観て思うのは、これはゾンビものには違いないんだけど、実はゾンビは閉鎖空間を生み出した手段という意味合いが大きくて、その手段によってできた閉ざされた狭い社会で起こる人間たちの右往左往する姿、もっと言えば業を描いているドラマじゃんってこと。
だからもう何が嫌、何が怖いって、結局のところ人間が一番怖くて嫌ってことになる。
シェーンが狂気を孕んでるのは分かりやすいんだけど、それより何より私が嫌なのはローリとカール。
ローリの発言と行動でどれだけみんなが掻き乱されてきたか。それに気付かずに本人は常に上から目線。都合が悪くなったら弱者面。もう観ててイライラしかしないわ〜。
そしてその息子のカール。だからお前は勝手に目の届かないところへ行くな!子供ゆえの浅はかさで行動するな!私が父親だったらあんなことはさせないわ〜。
でもってローリの夫にしてカールの父親、そしてこのドラマの主人公であるリック。決断力なさすぎだろ!ちゃんとしてるようでちゃんとしてなさすぎだろ!優柔不断と先延ばしが得意すぎるだろ!この人がリーダーだったら不安しかないわ〜。
と、基本的に主人公ファミリーにイライラしながら観てる私。
じゃあ観なきゃいいじゃんってなるんだけど、それでもおそらくシーズン3に突入しちゃうのは、アオレンジャーとかコンドルのジョーみたいに孤高の存在のダリルと、銃の扱いに覚醒したアンドレアのこれからが気になるから。気になるからー!
そんなわけで今更ウォーキングがデッドしてる私なのでした。
ごきげんよう。