井浦秀夫著、"刑事ゆがみ"。
うきよ署管内で老婆が自宅で死亡。自殺らしく事件性はないとみられるが、その息子が母は3ヶ月前に振り込め詐欺にあったことで気を病んでおり、振り込め詐欺に殺されたようなもんだと言う。しかも犯人は今も捕まっておらず、警察は何をやっているんだと食ってかかる。
そんなことがあった日の帰り道、うきよ署刑事課の刑事である弓神適当(ゆがみゆきまさ)と羽生虎夫(はにゅうとらお)は、たまたま入った飲食店で無銭飲食をしようとしている男に出くわす・・・。
そしたら弓神のキャラクターがかなり違う。原作もその名前の通り「適当」なんだけど、ドラマよりはまだ真っ当な印象を受ける。少なくとも勤務中に競馬に精を出してはいない。
羽生はキャラクターこそドラマと同じだけど、出番がかなり少ない。だからドラマのようにバディものではない。
んで彼ら2人の上司である菅能理香(かんのりか)は、元々が弓神の同僚ではなく部下だったって設定。しかもナイスバディでフェロモン過多。ここもドラマとは違う。そしてこっちは逆に出番が多い。
でもって何より違うのはヒズミがいないってこと。けど弓神がヒズミに頼っていたような案件が出てこないから困ることはない。
そしてそして、ドラマは1話完結だったから原作もそんな感じかなと思っていたんだけど、第1巻は何話もかけて1つの事件だけを丁寧に描いていた。
第2巻で描かれるのは2つの事件、第3巻が4つの事件。ドラマは全10話、最後の2つは1話分だから9話分だとしても、使われていない原作もあったから結構オリジナルの話があったことになる。ドラマの脚本家チーム、かなりがんばったな。
ドラマとは色々違うけど、漫画は漫画でおもしろい。
弓神がかなり喋るし思いの外アツかったりするので、諸々がきちんと言葉で表現されている。漫画なのに。
画より言葉が入ってくる漫画、好きだな。
ごきげんよう。