私たち夫婦の最近のランチタイムのお供は、BS朝日で放送中の"
土井善晴の美食探訪"。
料理研究家の土井先生が美味しいお店を訪ねて美味しいものを食べる番組なのですが、同じ時間帯にBS-TBSで放送中の"
吉田類の酒場放浪記"の大衆居酒屋とは真逆の高級店ばかりを訪ねます。和食が多くて、次いでフレンチ、中華、出てくる食材は鮑、河豚、すっぽん、松茸、トリュフ、キャビア、シャトーブリアン。もちろんお値段もリッチで2万円のコースだと安い方。今までの最高額は松茸尽くしコースの7万円です。
そんな番組を観ながらご飯を食べると、焼肉とか鰻の煙をおかずに白ご飯を食べてるような気分になりますが、殺伐としたワイドショーなんぞを観ながら食べるよりは気分的に相当にリッチです。
今日も観ていたのですが、今日観たお店が銀座の和食屋さんで、店主さんが41歳と若く、お店のしつらえも落ち着きの中にも若さ、型にとらわれない自由さがあり、それは供される料理もそうでした。
香りのものを2種類以上使わないのが和食のセオリーだそうですが、季節が別の香りのものを2種類のせてみたり、鱈の白子豆腐にトリュフと芽葱をのせてみたりと冒険と革新に富んだ料理で観ていて非常に興味深かったです。
そんな料理を堪能した土井先生の口から出たのが『和食が爆発する』って言葉で、これは本当に言い得て妙だなと思いました。
と、ここまで書いたのがもう2ヶ月くらい前かもしれません。ここまで書いといて放ってました。終わらせ方が思い付かなくて。
ちなみにこのお店は茂松ってお店でした。コースが2万円だったように記憶しています。がんばって行ってみたいお店です。
そして!今日もこの番組を観ていまして、中華料理屋さんで粗挽き肉を使った焼売が出てきたんですが、その焼売の皮がなんと油揚げだったのです。なんでも普通の皮だと粗挽きゆえに肉汁が出過ぎて破れやすくなるため、色々と試行錯誤した結果、油揚げに辿り着いたそうです。出てくる肉汁を油揚げが吸ってくれるとのこと。
これはなんともジューシーでおいしそう。なんて思っていましたら、土井先生が実にありがたいお言葉を発せられました。
『油揚げはベーコンですから。』
なるほど!目から鱗!というか目が覚めました!洋のベーコン、和の油揚げ!確かに!隠れたコク出し食材!
そうなんですよ、我が家の鍋はとりあえず油揚げさえ入れとけば後はどうにかなるって思ってますもの。逆に油揚げの入らない鍋はちょっと物足りないですもの。
いやー、これぞまさしく金言。『油揚げはベーコン』胸にしかと刻んでおきましょう。
ごきげんよう。