
スティーヴン・ギャガン監督、"ゴールド -金塊の行方-"。
1981年ネバダ州のリノ。ケニー・ウェルスは祖父の代から続く採掘会社【ワショー社】で、社長である父親からプロジェクトを任される。7年後、父親は他界しており、ケニーが引き継いだワショー社は経営不振で株価はほぼゼロになっている。酒浸りのケニーはある日、インドネシアで採掘する夢を見て・・・。
びっくりした。おもしろ過ぎて。
主演のマシュー・マコノヒーのでっぷりしたお腹と頭髪の薄さに驚くのも最初だけ。スクリーンの彼は瞬く間にケニー・ウェルスとして脳内変換された。
そのくらいのっけからずーっと物語にのめり込んでいた。そして途中で状況が二転三転する度に憤りと興奮の波がやってきた。"半沢直樹"みたいな『やられたらやり返す』感じがとても爽快。かと思ったらまた奈落の底に突き落とされて。七転び八起きってよりは七転八倒のケニー。調子乗りゆえに自業自得なところもあるんだけど。
過去に銅鉱を発掘したものの今は完全に過去の存在になっている地質学者、マイケル・アコスタをケニーは信頼し、インドネシアで一緒に金鉱を探す。そして見事に探し当てる。2人が肩を組んでガッツポーズをする後ろ姿が最初の興奮ポイント。ここから2人の友情は堅いものになっていった。
ケニーにはずっと付き合ってるケイって彼女がいて、見た目が野暮ったくて、でもキュートでハートがあって、このケイがとても素敵なんだけど、そのケイに途中で調子に乗りすぎたケニーが暴言を吐いてしまうシーンが、まんまMOROHAの"
tomorrow"で。
その後もケニーは未練たっぷりで、意外と一途なところがよかった。
予告編を観たくらいで全然予備知識がなかったからってのが大きいんだろうけど、実話を元にしたというこの話、先が全く読めなくてハラハラドキドキ祭りで、最終的には完全に物語の下僕になり果ててラストシーンで嘆息。そうきたか・・・と膝を打った。
観終わって明るくなった直後、隣りのワイフと「これ最高だね!」って言い合った。そして歩きながら、あれはあーだこーだと話し続けた。
2017年上半期の私的ベストワンはこの"ゴールド -金塊の行方-"でいいと思う。"
この世界の片隅に"、"
T2 トレインスポッティング"、"
ワイルド・スピード ICE BREAK"を僅差で抑えて。
天文館シネマパラダイスでの公開は30日まで!観逃すな!
ちなみに主題歌はイギー・ポップの書き下ろし、"GOLD"。
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ゴールド -金塊の行方-" ★★★★★