
TBSドラマ、"小さな巨人"。
警視庁捜査一課強行班一係長である香坂の活躍で事件が解決。前捜査一課長で現在は芝署の署長をしている三笠に誘われ、料亭で会食をしていた。そこへ現捜査一課長の小野田がやってくる。三笠と小野田は共に香坂に一目置いているが、捜査理論の違いから反りが合わない・・・。
『敵は味方のフリをする』がキャッチフレーズで、劇中でも台詞として何度も繰り返される。
その言葉通り、騙し騙され誰が味方か誰が本当の敵か分からない。
芝署編。
おもしろいなーと思ったけど、さすがに香坂は山田に騙され過ぎじゃないかな。
そして豊洲署編。
香坂は"
シン・ゴジラ"ばりの長台詞のオンパレード。加えて山田もお父さんとのやり取りで長台詞。しかも目をつぶって聴いたら"半沢直樹"かな?と思ってしまうくらい岡田将生の台詞回しが堺雅人に似てる。"半沢直樹"の続編への出演に堺雅人が難色を示したら岡田将生でいけるレベル。(そういうことじゃない)
とかなんとかかんとかはどうでもいい。そんなことはどうでもいい。そんなことはどうでもよくて小野田一課長である。香川照之である。

もう顔芸がハンパない。豊か過ぎる表情の数々。

そして真剣と冗談、ドラマとコントのはざまのギリギリのラインをコンマ何ミリ単位まで攻める台詞回し。

最終回なんて何度でも観られる。
認めないい!絶対に認めないいい!!

キャップは!この中に!!ありました!!!

最高だ。
あ、最後の写真は"
昆虫すごいぜ"だった。
結局のところ物語の中心もずっと小野田一課長だった。ずっと疑われ、ずっと犯人扱いされ、そしてずっとうまいことかわしていた。しかも香坂と山田を本当の意味で悪いようにはせずに。思い返せば最初からずっとそうだった。
となると『敵は味方のフリをする』どころか、実は『味方は敵のフリをする』だったわけだ。"おんな城主 直虎"の政次と同じように。
なんてカッコいいんだ小野田一課長!なんて素敵なんだ香川照之!
なのでこの"小さな巨人"の続編はあってもなくてもいいけど、年一回、この枠のドラマの敵役は香川照之でお願いしたい。
と、読み返してみたら"
半沢直樹"の感想文もfeat.香川照之で、しかも書き出しから内容からほぼ同じ。変わらない香川照之の魅力。そして変わらない私の文章力・・・。認めないいい!!
"
小さな巨人" ★★★★