
関テレドラマ、"CRISIS 公安機動捜査隊特捜班"。
元自衛官の稲見、元公安の田丸が所属する公安機動捜査隊特捜班は警察庁警備局長である鍛冶が直轄する秘密部隊。国家に危機をもたらす事件を秘密裏に解決することを目的として組織された。稲見、田丸ら5人は事件の解決に挑む・・・。
そもそも小栗旬が大好きな私。西島秀俊も好き。そんな2人が主演のアクションドラマ、これは観るしかない。
と、ノリノリで観始めたらのっけから西島秀俊は非常階段の外側を1階分ずつ器用に降りていくわ、小栗旬は負けじと飛び降りるわ、アクション満載でアクション万歳で興奮の展開。
だったのに最後のバーのシーンがいまだにバブル臭がして、これだからフジ系は・・・ってなった初回。
そして3話だったかな、ラストが少年2人のマジクライシスでげんなり。やるせないわー。
でもって次もまたラストが助けられずのマジクライシスで再びげんなり。ため息。
そして毎回バーのシーンが出てくる度にげんなり。古臭いー。
そいでもって8話、潜入捜査官の妻・石田ゆり子の実らぬ恋心にげんなり。切ないわー。
と、そんな8話、クライマックスは7分半1カメラノーカット一発撮りのアクションシーン。すごかったー。
んだけど、冷静に考えたらこれ必要?割った方が見せ場をちゃんと作れてよくない?そんなことない?緊張感が大事?
そんなこんなで9話でラスボス登場、金子ノブアキ。すっげー強い。
でもさ、結局動機が私怨って。なんか、なんかな・・・。
そいでもって最後の最後、はぁ〜?ってなった。やりきれない5人がみんな病んでしまったところで終わってしまった。ここで終わる?ってなった。なんのカタルシスも得られない闇終わり。続編の予告も映画化の告知も『この続きはWOWOWで』もないし。皆さんのご想像にお任せし過ぎでしょ。
なのでちょっと考えた。じゃあどんな終わり方がよかったか。
国とか国民のためだと思ってたけど実は国家のためだった・・・って稲見の発言があって、これは端的に国家をdisっていて、つまりは時の権力者たちをdisっていて、なんならこのドラマ、最初からずーっと国家や権力に対して否を突き付けている人たちの物語なわけで。
てことから考えてのあの状況だと、もうさ、5人でテロ組織作って国家に否を直接突き付けるしかないじゃない。おおっぴらには表現できないかもだけど。
だから5人が集まって計画しているシーンか、もしくは誰かが歩いてるところに1人ずつ合流していって最終的に5人揃って『よし行くか!』みたいなシーンか、具体的に何の計画か何をしに行くかは教えてくれなくていいけど、そんな感じで5人が前向きになったところで終わって欲しかった。
そしたら最後の最後、あのニュースの部分でカタルシスを得られたと思うんだよなー。お!やったか!みたいな。
って、あれ?もしかして、そんなこと放送したら共謀罪に引っかかっちゃう?捕まっちゃう?もしくは真似する奴が出てきちゃう?埼玉県警から配慮を要請されちゃう?
アクションだけじゃなくて、その辺こそ骨太であって欲しかったなー。

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CRISIS 公安機動捜査隊特捜班" ★★★★