
F・ゲイリー・グレイ監督、"ワイルド・スピード ICE BREAK"。
キューバのハバナでバカンスを楽しむドミニクとレティ。ひょんなことからドミニクはストリート・レースをすることになる。その後、謎の女・サイファーと出会い、彼女の部下になるよう言われるドミニクだったが・・・。
100点!★5つ!文句なし!
この短期間に1からずーっと観てきて、やっと辿り着いた最新作@映画館。だから100点なんじゃない。だから★5つなんじゃない。
今までは作品としてのクオリティーとグッとくるポイントのどちらかはあるけどどちらかが足りなくて、微妙に★5つじゃなかった。MAX以降はずっと★4つ半くらい。
だけど今作、やっとというか遂にというか、クライマックスで突き抜けた。あくまでも私的になんだけど。観終わって隣りのワイフに「100点だね!」って言ったら『もう120点でしょ!常に前のを超えてくるから。』だって。ワイフ的には随分前から突き抜けていたらしい。そりゃそうか。
最初のストリート・レースでお約束のパリピ感、イケイケなお姉ちゃんによるスタート。もうこれはこうじゃなきゃならない形式美。ワイルド!スピード!
しかもブライアンとのなんちゃらかんちゃらって台詞がまた・・・。
極悪のサイファーを演じるのはシャーリーズ・セロン。さすがの美貌、そして演技がうますぎて脱帽。

ファミリーがどうでチームがどう、家族がどうで仲間がどうって禅問答みたいな問いかけをドミニクにするサイファー。
何が何やら?って思ってたら、ドミニクがまさかの裏切り。マジか!?こんなことある!?
このシリーズのベースにある【ファミリー】って設定を根こそぎひっくり返された。それもドミニクに。頭の中「?」だらけの私。
かと思ったらまた出てきたデッカード・ショウ。

そりゃ出てくるかーと思ったけど、え?まさかのそっち?マジで?
もうね、脚本がすごい。
前作までの敵も味方も入り乱れた複雑なパズルのピースをうまい具合にはめ込んでる。そしてこれはこうじゃなきゃならないってのも理解できる。じゃなきゃ立ち向かえないもの。
大胆にして緻密な勇気ある脚本。マジですごいわ。
ラスト、ここにきてローマンの必要性を強く感じた。にぎやかしというかお調子者というか、あの役回りはローマンにしかできないし、あの役回りがないとシリアスになりすぎる。でもって直後にちゃんとカッコいい見せ場があるところがまた。
そんなラスト、もうね、前作"
ワイルド・スピード SKY MISSION"の私の感想文を読んだんじゃないかってくらい(んなわけない)、私が思っていた通りに改善されていた。最後の敵は大きく!夜じゃなくて昼間!派手に!
そんなド派手なラストをわーきゃー言いながら楽しんでいて、もうドミニク最強!奇跡的なタイミング!って興奮していて、つーかこれ映画だからな!なんて無粋な思いは頭の片隅からも追い出して、心の底から最高だ!なんて思っていたら、本当に最高だったのはその次で、みんなしてこうなってこうなった時に(ネタバレ自粛)もうやっぱりファミリーじゃん!ってなった。思わず声が出た。「かっけー」って。
そして!
最後の最後で、だよね、やっぱそうくるよね。もう本当に最高だな、このシリーズ。映画としてだけでも最高だけど、現実とリンクさせたらもう本当に最高で最強。これが本物のファミリーだわ。すばらしい。
いやー、私のワイルド・スピード祭りもこれにて終了。
でもほら、あの人があれだから続きあるでしょ、絶対。
てことでこれを超えてくるであろう次回作、待ってるぞ、ドミニク!レティ!ホブス!ローマン!テズ!ラムジー!ショウ!ミスター・ノーバディー!リトル・ノーバディー!そしてブライアン!
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ワイルド・スピード ICE BREAK" ★★★★★