
ダニー・ボイル監督、"トレインスポッティング"。
不況真っ只中のスコットランド、ヘロインを買うお金欲しさにジャンキー仲間と窃盗や強盗を繰り返してるレントンは今日も警察に追いかけられている・・・。
1996年の11月に日本公開。当時、私は23歳。てことはあれか、将来的にコーヒー屋をしたいなーと思ってコーヒー専門店で働き始めて1年目の時か。目標はあるもののその時の自分にとってはまだまだ漠然としていて、この先どうなることやら全く見当がつかなかったあの頃、同世代のイギリスの若者たちが私以上にがっつり燻っている姿を観て、親近感と同属感をひしと感じたものだった。
レントンのジャンキーっぷりはクソだし(トイレから出てくるシーンはマジでクソだけどマジでインパクト絶大だし)、シック・ボーイは007好きで女好きでクソだし、ベグビーはケンカ好きでイカレててクソだし、スパッドはいい奴っぽいけどクソだし、トミーはセックス好きなだけだけどクソだし、ダイアンはかわいいけどクソだし、出てくる奴らみんなクソ。みんな仲間でみんなクソ。更生を試みるも仲間のせいで元に戻る羽目になってしまって。逃れることのできないクソ地獄。
そんな憤りと閉塞感たっぷりの彼らの状況が、未来が不安でしかなかった当時の私には実にしっくりきたわけで。
と、そんな想い以上に、ただただカッコいい映像と音楽に痺れたってのが正直なところ。今観直してもやっぱりオープニング、イギー・ポップの"ラスト・フォー・ライフ"はぶっちぎりでカッコいい。疾走感の極み。レントン疾走してるし。
物語はおいといても、ヘロインでヘロヘロゆえに見るようなポップでカルチャー感たっぷりな映像と、パンクからドラムンベース?エレクトロ?まで包括したブリティッシュなBGMだけで最高にご機嫌になれる。
そんな"トレインスポッティング"、なぜ今になって観直したのか。それはこの2017年にまさかの続編が公開されたから。それも登場人物たちはまんまで彼らの20年後って設定で。これは観なきゃ!
そんなわけで最近は今作のサントラ(当時のカルチャーこじらせピーポーのマストアイテム)をBGMとしてかけてテンションを上げてるとこ。
待ってろレントン!待ってろシック・ボーイ!待ってろベグビー!待ってろスパッド!
ごきげんよう。