通勤途中にある金物屋。間口が狭く、おしゃれさのかけらもないフツーの金物屋。昔からありますが、誰かが買い物をしているのを見たことがありません。
外から覗く限りでは品揃えは豊富です。中は商品でごった返しています。
なのにたびたび、”仕入れのため1時に開店します”と書いた紙が入り口に貼ってあるのです。
「どんだけ仕入れるんだよ。」と、その貼り紙を見るたんびに思ってしまいます。もしくは「じゃぁ、今日は休めばいいじゃん。大して変わらないって。」と思ってしまいます。
しかし私は思い出しました。”亀は意外と速く泳ぐ”という映画を。その映画の中で、昔からあるけど人の記憶に残らないそこそこの味のラーメン屋の親父がスパイだったことを。
もしや!あの金物屋の親父はスパイではないでしょうか。仕入れと称して諜報活動にいそしんでいるのではないでしょうか。あまり休むと疑われるから、1時からでも開けるんじゃないでしょうか。そう思い出すと、あの小柄な親父の風貌が独特のものに見えてきます。何か、こう、一般人ではない感じをかもしだしています。あやしい。すっごくあやしい。
確かめる術は今のところありませんが、マークしておきましょう。なんかあったら公安に連絡しちゃいましょう。
もしこのブログが途絶えたらヤツに勘付かれたと思ってください。