新海誠監督、"言の葉の庭"。
6月のこと。高校1年生のタカオは、雨の日は地下鉄に乗り換えずに公園の東屋で時間を潰すことにしている。ある雨の日、東屋へ着くと1人でビールを飲んでいる女性がいた・・・。
最近公開された"君の名は。"の評判がいいので観ようかどうしようかと迷うものの、新海誠監督作品を全く観たことがないのでそれらを観てから判断しようと思い、もしかしてhuluにあったりするかなーと検索したらいろいろとあったので小躍りした次第。
で、とりあえず前作である"言の葉の庭"を鑑賞。
画が独特なタッチ。背景はアニメでありながら実写というか写真みたい。建物とか緑とか雨とか。
BGMはBGMでなんだかやけに存在感がある。
タカオは素直で頑張り屋で苦労人でいいヤツ。ユキノはいかにもメンタルが弱そうな女性。リアルで私の男友だちが近寄っていきそうだったら、そこいったらヤバいよって助言せずにはおれないタイプ。
物語は雨を背景にして万葉集をモチーフにした恋愛もの。だけど途中でエロい展開になりそうで全然ならないあたりがファンタジーっぽいというかリアリティーを感じないというか。
だからタカオに感情移入したいんだけど微妙にしきらないまんま物語は進んでいってラスト。いきなりの歌にちょっと戸惑った。そしてその歌を口ずさめる自分に驚いた。
どしゃぶりでもかまわないと ずぶぬれでもかまわないと
しぶきあげるきみが消えてく
路地裏では朝が早いから 今のうちにきみをつかまえ
行かないで 行かないで そう言うよ
大江千里の"Rain"。歌ってるのは秦基博。この歌が入ってる大江千里のアルバム持ってたな、"1234"。
このエンディングを聴きながら確信した。途中から感じてたことは間違ってなかったと思った。
この作品、ミュージックビデオみたいなんだよな。たまにあるストーリー性が強いタイプのMV。歌詞そのまんまじゃなくてインスパイアされた系のMV。そう思えば50分弱って時間も納得。
期待値が大き過ぎたからか、涙が出ることもなかったし心打たれることもなかった。
うーむ、これだけで判断するのはどうかと思うので、新海誠監督の別の作品も観てみよう。
ごきげんよう。