
土田世紀著、"編集王"。
子供の頃に"あしたのジョー"を読んで憧れてボクサーになった桃井環八だったが、24歳にして網膜剥離のため引退。幼少からの先輩である青梅の薦めで出版社の編集部でアルバイトをすることに・・・。
ドラマ"
重版出来!"がとてもおもしろくて、原作漫画を読みたくなったのだけれども、いやちょっと待て、待て待て待て、我が家には同じく漫画編集部を舞台にした群像劇漫画、"編集王"があるではないか。と思い出し、いい機会なので10数年振りに読み返してみたのである。
当時とは年齢も立場も変わってしまった今読むと、主人公環八の青さ加減に同意できないことが多々あった。昔は「いいぞ!環八!いけいけゴーゴー!」って思いながら読んでいたはずなのに。
今はむしろ体制側と言うか、商売とは何か?売れるとは何か?会社とは何か?を考えて追求している編集長の方に同意することが多かった。これは大人として成長した証なのか、ただの嫌らしく計算高い大人になっちまったのか、感受性が退化してしまったのか、情熱が冷めてしまったのか、自分じゃ判断できない。けどまあ悪いこっちゃない気がする。
し、漫画作品としてはやっぱりおもしろいし、こうして時間を空けて読み返すのもいいもんだなと思った。
実はこの漫画も2000年にドラマ化されていたんだけど、その頃って全然ドラマを観ない時期で全く興味なくてスルーした。原田泰造の環八、観とけばよかったなー。
編集長・疎井が捨てて環八が飼うことにした(と言うか一緒に暮らしていた)3匹の犬たちの名前がジョンとフィッツジェラルドとケネディで、その方式でいくと、俺ならやっぱりミッシェルとガンとエレファントかな、いや、ブランキーとジェットとシティーの方が呼びやすいな、なんて思ったり。
途中で明らかに犬たちが急に大きくなっていて、次からまたちょっと小さくなっていたりするのもなんかおもしろかった。
なんだかすごく「人間が描いてるんだ」って感じがしたんです。(←この一文だけ"重版出来!"の小熊(黒木華)の口調で脳内変換プリーズ。)
ごきげんよう。