アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督、"レヴェナント:蘇りし者"。
白人がアメリカ大陸を開拓し始めた時代。白人と先住民の間では土地や獲物、名誉や尊厳を賭けた壮絶な戦いが絶え間なく行われていた。狩猟隊の中で斥候という任を受けたグラスだったが、隊が原住民に襲われてしまう・・・。
レオナルド・ディカプリオ、念願のオスカー受賞も納得。これで獲れなきゃ一生獲れなかっただろう。
だって熊とガチでバトルしてるもの。大山倍達かって思ったもの。片方だけ眉毛剃ってんのかなって目を凝らしたもの。これでオスカー獲れなかったら、もうあと何とバトルしたら獲れるの?ってなるもの。(つーかあの熊すげー。マジすげー。)
しかもそれがかなり序盤で、そこからめくるめく困難の連続。もう許してやってー!って叫びたくなるくらい困難だらけ。そんな困難をなんとかクリアして目的に辿り着こうと必死なレオ演じるグラス。がんばれー!と願わずにはおれなかった。
にしてもこの映画は寒い。今まで映画を観て寒さを実感したことはなかったけど、これは寒い。だから馬のシーンすごい。あんなこと、当然したことも考えたこともなかったけど不思議と納得できたのは画面からビシバシ伝わる寒さのせいだと思う。・・・ってくらい寒い。とどのつまり撮影がすばらしいってこと。
物語は至ってシンプル。一言で言うと、復讐のために追跡するって話。"
マッドマックス 怒りのデス・ロード"が砂漠を行って帰ってくる話、くらいシンプル(トム・ハーディ繋がり)。とてもストレートな映画。
でもやっぱり復讐って、絶対にハッピーな行為じゃないわけで。
観た後、ちょっとどんよりしたのは否めない。
ごきげんよう。
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レヴェナント:蘇りし者" ★★★★