久住昌之作・土山しげる画、"荒野のグルメ"。
ニチブン商事営業課長・東森良介48歳。典型的な中間管理職だけあって、仕事で日々ストレスを抱えている。そんな彼のストレス発散のオアシス、都会という荒野で疲れたカウボーイの止まり木である酒場、それが小料理よし野である・・・。
原作は"
孤独のグルメ"の久住昌之なので兄弟のような作品。だがしかし下戸の井之頭五郎と違って、東森良介は酒を嗜む。しかも最初のビールは小瓶がいいと言うくらいのこだわりを持っている。この違いはかなり大きい。
酒好きとしては期待して読み始めた。
なんだけど途中で気付いた。酒好きは、いろんなお店に飛び込みで入らないってことに。
そう、井之頭五郎が行った先で飛び込みでいろんなお店に入っていろんなものを食べるのに対し、東森良介はほぼ小料理よし野にしか行かないのである。つまりバリエーションに限界があると予想されるのである。
ん〜、むむむ。
まあでもそれでもおもしろく読んだし、おいしそうなものも多々あった。中でも
国技館の焼き鳥はうっかりポチッとしてしまいそうなくらいうまそうだった。
しかしその国技館の焼き鳥にしろ、持ち込みの回が多くて飲食店的にはいかがなものかと思ったりもする。全然よし野の売り上げになってないじゃんって。
とか厳しいことを言いながらも、年末に出たばかりの2巻を買わなきゃと思っている私がいる。
ごきげんよう。