こんばんは。あるいはおはよう。もしくはこんにちは。水ブログです。
毎日毎日書いてる水ブログ。今日は、いとうせいこう著、"想像ラジオ"の感想文をお送りします。
それでは早速本文をどうぞ。今日も始まる、水ブログー(エコー)。
いとうせいこう著、"想像ラジオ"。
『こんばんは。あるいはおはよう。もしくはこんにちは。想像ラジオです。』から始まる想像ラジオ。聴く人の想像力の中だけでオンエアされる想像ラジオ。お届けするのはDJアーク。それではリスナー諸君。最後までそうぞよろしく。想ー像ーラジオー(エコー)・・・。
どういう設定でどういう状況なのか分からないまま読み進めることになる。それこそ想像力を働かせながら。そして第一章を読み終える頃にぼんやりと輪郭が掴めてくる。エンジンのかかりが遅い気がするけど、そのボチボチ具合がなんだかちょうどいい。
全五章を読み終えると、なんだろう、いろんなものの境がなくなっているように思える。生と死、今と過去、自分と自分以外の人。どっちか片っぽしかないんじゃなくて、片っぽがあるからもう片っぽもある。みたいな。みんな一緒で、ひとつ。みたいな。
東日本大震災があっていろいろあったし、そして今も何も終わっていない。
そんな中で救われる術があるとすれば、多分、想像力しかない。・・・ってことを優しく教えてくれる。
この先、悲しい別れがあったらまたこの本を開くかもしれない。そんな気がする。
それでは最後に一曲。ボブ・マーリーで"リデンプション・ソング"。
よい週末を。ごきげんよう。