ジョージ・ミラー監督、"マッドマックス 怒りのデス・ロード"。原題は"MAD MAX FURY ROAD"。
大きな戦争があった後の荒廃した世界。なくなりかけている水と油はとても貴重で、持つ者は持たざる者を隷従している。砂漠の中、神格化された暴君が治める地に黒い車に乗った男が近付く・・・。
最初の最初、マックスが登場して10分くらいでもうお腹いっぱいって言うくらいの満足感が得られる。オープニングのスピード感、ハンパない。
そして序盤のこのシーンでその高揚感は早くもMAXを迎える。
改造車に積まれた太鼓とスピーカー。そこから響く轟音がとんでもなくテンションを上げてくる。そして黒いヤツらの中で1人だけ真っ赤なアイツの火を噴くギター。まさにMAD。
このブログタイトル、決して間違っていない。実はこの映画の主人公は【女】である。マックスでは・・・ない。
私の中ではこのフュリオサが主人公。タフでクールで勇敢で人間愛に満ちているフュリオサ。
このフュリオサが砂漠の中をウォー・タンク(WAR RIG)と呼ばれるトレーラーで疾走する。同時に物語もガンガン引っ張っていく。
しかもただ砂漠の中でカーチェイスしているだけの映画かと思わせといて、きちんとしたテーマが存在し、その響かせ方がものすごく強い。つまり観客は明確なメッセージを受け取ることになる。女性にこそ観て欲しい映画。
これは全くファンタジーなんかじゃない。肉体に直結した映画。その圧倒的なまでの肉体性ゆえに感動するのだ。
観終わって、あんなに興奮していたのはいつ以来だろう。なんなら入り直してもう1回観てもよかった。長らく買うことがなかったパンフレットを買った。
女も男も、みんな観ろ!!!観ろー!!!
ごきげんよう。
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マッドマックス 怒りのデス・ロード" ★★★★★★★★★★(5★満点)