ピエール・ルメートル著、"その女アレックス"。
アレックスは三十歳。美人であり、その自覚もある。仕事が一区切り付いたので一人で食事をして帰ることにした。先週初めて行った店だ。帰り道、最終バスをやり過ごして・・・。
書けない。書けることが何もない。何を書いてもネタバレになりそうだからだ。
これからこの小説を体験する人から『おいおい、なんだよこれ。どこにいくんだよ・・・。』って不安になるくらい先の展開が読めないという楽しみを奪いたくない。
帯には『101ページ以降の展開は、誰にも話さないでください。』って書いてあるけど、私は19ページ以降の展開すら誰にも話したくない。実際、上記の導入部分は18ページまでのことだ。
ワイフもこの本を読みたがっている。
先日、一緒にテレビでニュースを観ていたら、あるワードが出てきた。この"その女アレックス"でとてもキーになるワードだ。言いたくて言いたくてしょうがなかった。「これってアレックスでさ・・・。」って言いたくてしょうがなかった。でも飲み込んだ。
(いや、この「飲み込んだ」は「言わなかった」ってことで実際に飲んだわけではない。)
ワイフの楽しみを奪うわけにはいかない。
訳者あとがきで映画化について触れている。
これを映画化するならアレックス役はもちろん彼女しかいない。あの映画に主演した・・・と書きたいところだけど自制しよう。
ごきげんよう。