昨夜のBLUE MOOM QUARTET のライブ@MOJO、すごくよかった。
行ったら結構うまっていて、こんな目の前の席に座ってしまった。
隣りの席に年配の男性がいらしてライブ開始。まずはコルネットとウクレレの2人で。
目の前のイスにはウクレレの方が座って、そしたらこの方がデカく、結果、1m四方の中でおじさん3人が膝を突き合わせることに。まるでコタツで鍋をつついてるかのような。この状況はライブが始まってすぐにコルネットの方にイジられた。なんか恥ずかし。
この2人ユニットはポートピアって名前があるそうで、2人とも神戸出身。てことは私と同年代なんだろうな。
ゴダイゴの"ポートピア"を歌う時にサビじゃないところを鼻歌で『フフフフ〜ン』って歌ってたのが素敵だった。
そして4人になってカルテットのライブ開始。ベースとドラムが入ると途端に前のめり感が出た。
始まってすぐ、まだ観客の反応がカタい時、ウクレレの方が言った。『あんまり聴かないでくださいね。僕ら勝手に演ってるだけですから。』
そんな言われても目の前80cmで超絶速弾きを見せつけられたら聴かないわけにはいかない。観て聴いて聴いて観て、とてもキモちE音楽。
何の曲を演るかその場で決めて、1曲1曲にいろんなエッセンスが入っていて、聴いてる側が楽しんでるのは当然だけど、それ以上に演ってる側がお互いをおもしろがって楽しんでいるように見えた。それも飲みながらだし。
なんだかジャズの最初ってこんな感じだったのかなーって思った。酒場で観る側も演る側も飲みながらで、ガッツリ聴かせるってよりは勝手に演奏するからよかったら聴いてってニュアンスで、高尚さなんて皆無で、それでいて時折グルーヴがあって、みたいな。
そんなことを思っていたら休憩。曰く、飲酒休憩だそう。
2部はみんな立って演奏。ウクレレはエレキギターになって。
ウクレレでもそうだったけどギターになると尚更ソロの演奏が止まらなかった。
演る曲はコルネットの方が決めてるんだけど、演奏が始まるとそこからはもうウクレレ&ギターの方の世界。目的地とか方向はコルネットの方が決めて、4人が乗ってるBLUE MOON QUARTETという車の運転手はウクレレ&ギターの方、みたいな。しかもこの運転手の運転が常にぶっちぎり、行けるとこまでとことん!みたいな。それもジャズとかブルースとかってジャンルの垣根を越えたグルーヴィーでジャンルレスな音楽で。時には歌謡曲フレーバーも醸し出したりして。
超絶でカッコよくってグルーヴィーで、そしておもしろくって。
アンコールの最後、曲の途中でまさかの『熊本ー!』だって。
演奏終わってからもちろんやり直し。昼まで熊本にいたからうっかりって。次の神戸で『鹿児島ー!』って言うって。ウケるー。
八戸のカフェでのライブ音源CDを買って帰宅。
これ、八戸のカフェのご主人が勝手に録音していたものが、すごく音が良かったのでCDにしちゃったそう。ははーん、『勝手に』ってのがBLUE MOON QUARTETのキーワードなんだな。
今夜はこのCDを勝手に楽しもう。
ごきげんよう。