原作・長谷川伸、脚色・構成・作画・小林まこと、"瞼の母"。
江州は坂田の郡、番場生まれの忠太郎は5歳の時に訳あって母親と生き別れてしまう。8歳で育ての親の元からいなくなって20年弱、今では『喧嘩千回一度も負けなし』と言われる【番場の忠太郎】と呼ばれていた・・・。
満を持して主演・東三四郎である。それも番場の忠太郎として。"
関の弥太ッペ"で主人公の弥太ッペとすれちがった、あの番場の忠太郎が主人公なのである。もうこれだけで胸熱である。
加えて、流れ流れるヤクザものなのに、その流れ流れる理由が生き別れた母親を探しているってのがまた。この設定だけで泣きのスタンバイはOKである。
結果、号泣には至らなかったけど、ほんのり涙でしみじみ、実にしみじみ。
長谷川伸シリーズ全4作、どれもハズレなしの傑作ぞろいだった。満足!
ごきげんよう。