昨日までの3日間はノーワイフデイタイム。
一昨日、1人ランチはどうしようかしら?なんて思いながら華麗にスルー。
そして。
夕方5時、いつもなら開店時間のところ、ちょいとドアに「ちょっと遅れます」の貼り紙をして。
信頼するお客様ご推薦の近所の天ぷら屋に初潜入。
つまりランチスルーは予定通りの確信犯。グフフ。
店前にて大阪式と謳われた天ぷら。はてさて江戸前とは何が違うのか。
それは最初に出てきた小柱ですぐさま判明。
とても軽い。胡麻油ではないサラッとした油。
て言うかそんな油がどうのこうのってことより、大阪式だかなんだかってことより、小柱の中心がほんのりレアだったことに衝撃を受けた。本とか雑誌でよく目にしていたあの天ぷらのことじゃんって実感した。
ここで私、40歳(早生まれなのでもうすぐ41歳、厄年)にして初めて、本当に初めて、心の底から天ぷらって食べ物の意味が分かった。
うまい。うまいよ、天ぷら。この天ぷら、うまいよ。
そしてそのうまい天ぷらはご主人の手によって矢継ぎ早に供された。
いつものように悠長に写真など撮っているヒマはなかった。
池波正太郎の言う通り、目の前の揚げたてを親の敵のように食うしかなかった。
しかしそんな欲望をなんとか抑えて撮った数枚がこちら。
ついさっきまで店内の水槽で泳いでた海老。

のちほど頭もやってきた。
中がめっちゃ熱くて鶴太郎おでん状態必至ながら、だからこそめちゃうまの白子。

すっごい上質のクリームコロッケを食べてるんじゃないかと勘違いしてしまうくらいの濃厚なコクとまろやかさ。
どんなのが出てくるのか興味津々だった生玉子。

次回はこれを白ご飯の上に載せたので〆たい。
今回の〆は天茶。

まずはこのままかき揚げを崩しながらご飯と一緒に。次にお茶をかけて。さらには山葵を混ぜて。
最後までうまかった。
写真はないけど、イカ、キス、タコ、紅ショウガのかき揚げもうまかった。
内装とか照明とか、そんなのどうでもいい。
BGMが有線で、それも懐かしのJポップだってどうでもいい。
久しぶりに"涙のリクエスト"とか"今すぐKiss Me"とか"MUGO・ん…色っぽい"とか聴いたなーなんてのもどうでもいい。
私の耳元で"あまちゃん"のアキの声がした。
『ダサいくらいなんだよ、我慢しろよ!』って。
全然OK!すっげーうまいもん。
食い道楽な方は行った方がいいですよ、銀座通りへ。
ごきげんよう。