アルフォンソ・キュアロン監督、"ゼロ・グラビティ"。原題は"GRAVITY"。
最初にこんな説明があって物語が始まる。
地球の上空60万メートル。
温度は摂氏125度からマイナス100度の間で変動する。
音を伝えるものは何もない。 気圧もない。 酸素もない。
宇宙で生命は存続できない。
ストーン博士は自分の開発したシステムを稼働させるために初めての宇宙空間での任務についていた。その補助をするコワルスキーは大ベテランで今回が最後のミッションとなる。地上の基地からロシアがミサイルで自国の衛星を破壊したとの緊急連絡が入り・・・。
3D字幕で鑑賞した。上映時間の90分間余り、僕は宇宙空間にいた。
いや、いないいない。ちゃんと映画館にいた。音も酸素も重力もある映画館にいた。とても安全な状態の映画館にいた。
この映画はそんな安全な空間にいながらにして宇宙空間をほんのちょっとだけ疑似体験できる。それも緊張感に満ち満ちた宇宙空間を。
映像表現としては最高。
その上できちんとしたメッセージを備えている。
つまり、映画として最高ってこと。
そしてサンドラ・ブロックは女優として最高。
観るべし。
ゼロ・グラビティ ★★★★★