土田世紀著、"かぞく"。
著者は去年、43歳の若さで急逝した。この作品は漫画誌で不定期連載されていた家族をテーマにしたショートストーリーを彼の死後に編集部がまとめたもの。どの作品もちょっと寂しくて、ちょっと悲しくて、ちょっと重たい家族のカタチを描いている。
他人のことなんて分からない。自分のことなんて自分以外の誰も分からない。
そう思っている。ずっと。
それと同じで、他人の家のことなんて分からない。自分の家のことなんて自分の家族以外の誰も分からない。
そう思っている。ずっと。
だから誰かに相談するってことは無意味だと思っている。
だから誰かに相談するってことはない。
自分のことは自分でどうにかする。
同じように、家族のことは家族でどうにかする。
そうすることでどうにか今まで家族だったんだと思う。
希薄な共同体意識をなんとか強く持つことができて。
意識的に家族のカタチを変えなきゃいけない時に来てるのかもしれないな。
そんなことを今日は考えている。
2013年10月16日