
ギレルモ・デル・トロ監督、"パシフィック・リム"。
太平洋の底の裂け目から未知なる巨大生物が現れた。次々に現れるその巨大生物【怪獣】に立ち向かうべく、人類は世界一丸となって【イェーガー】という巨大ロボットを建造した・・・。
『どうして?』とか『なぜ?』とか『なんのために?』とかって寝言は寝て言えばいい。そんな寝言を言うヤツは観なくていい。
だってだってだって!怪獣と巨大ロボットがガチンコで殴り合うんだぜ!これ以上にクールなことなんてないし、こんだけクールなことに意味なんていらないだろ!
と言いながら、実は意外と設定はちゃんとしてる。だけどそんなことは置いといていい。
容赦なく暴れ回る怪獣がド迫力。デカいし、もう、すんげえ怖い。
そんな怪獣に肉弾戦で立ち向かうイェーガーがカッコいい。まんまロボットアニメの世界。
監督のギレルモ・デル・トロは日本の怪獣映画やロボットマンガが大大大好きな超オタク。この映画はそんな彼が持っている限りの知識と創作意欲と愛情と敬意を込めに込めまくった濃密でクールで熱い映画。
昔、ロボットのおもちゃでキーン!とかガシャーン!とかバーン!とかやってた少年だった大人は観るべし。小難しいことなんか考えずに、あの頃の感覚で。
あの頃の僕らが見た夢がここにある。
パシフィック・リム ★★★★☆