昨日の夕方は岡崎藝術座の演劇、"(飲めない人のための)BLACK COFFEE"を観に交通局近くのe-terraceへ。
高層ビルの10階にあるこの会場、舞台方向の壁が全面ガラス張りで、しかもその向こうにはデデーン!と桜島が鎮座しているというとんでもないロケーション。初めてだったので驚いた。
そしてそんな舞台で繰り広げられるのは、アガサ・クリスティの処女戯曲"ブラック・コーヒー"に着想を得た・・・とはあるものの、換骨奪胎や再構築や新規開拓をしまくったであろうザ・前衛演劇。
しかしながら全面ガラス張りのロケーションをうまいこと使っていて、照明は必要最小限で自然光に大きく頼り、建物の外でも芝居をし、あっちのドアから出てこっちのドアから入ってきたり、もちろんその移動の間も芝居をしていて、他の会場では一体全体どうやっていたんだろう?と考える程に、e-terraceという会場を存分に使い倒していた。
最初の3人の長台詞には舌を巻いた。「長い」ということにおいて。左の人の不自然なポーズが地味に辛いはずだということにおいて。言葉がただの音になってしまうということにおいて。
その後、訳分かると言うか、台詞がちゃんと意味を持った言葉として聞こえるところは、エロか笑いか、もしくは人の心の中のちょっとした闇の部分にまつわるなんやかんやで、この辺は素直におもしろかった。ヤマギワワタルとメギツネキツルとのやり取りがお気に入り。
いろんなことの意味を知りたいなーとも思ったけど、感じたことそのまんまを飲み込んでしまえばいいかってことにして、終演後に交流会が行われる会場を後にした。
そしてワイフと合流して照国神社の六月灯へ。
錦江湾花火大会か照国神社六月灯かってくらいの集客力。人だらけ。
境内はちょっと落ち着いていて、丸に十字とお月様をパチリ。
お世辞にも盛大なんて言えない花火も上がってお祭り気分を演出。
ブラブラしてビール飲んだりなんかつまんだり。
人ごみの中を歩いている最中、不意に『ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!行くわよ!』って台詞が甦ってきた。あそこが一番好きな自分の単純さよ。
ごきげんよう。