
カン・ヒョンチョル監督、"サニー 永遠の仲間たち"。
出世街道まっしぐらの夫と1人娘と暮らす専業主婦のナミ。毎日は決まったように過ぎていく。病院へ母の見舞いに行った際、ある病室の名札の名前に見覚えがあった・・・。
42歳の女性たちにだって当然高校生の時代はあったのだ。
25年前の姿、女子高生7人のイケイケっぷりがキモちE。仲良しで内輪でウケまくってて、しょうもない外野に対しては喧嘩上等でバンバンいって。7人のキャラ立ちも見事。
しかもその女子高生たちが成長した42歳の姿が、それぞれちゃんと面影が残っているからスゴい。見事なキャスティング。アッパレである。
そしてその42歳の彼女たちが、どういうわけだか徐々に昔のようなイケイケになっていくところがおもしろい。どう考えてもやり過ぎなんだけど、そのトゥーマッチなところが観ていて楽しい。あの格好してあの跳び蹴りは笑える。
全体的にコメディーの雰囲気を纏っていながら、ちょいちょいシリアスとはいえ、かなりファンタジックで、マンガっぽくもあるのに、最後ちょっとホロッときちゃうマジック。
観ながら絶対これ監督は男だなーと思っていたら案の定そうで、女性の心理とか女性の友情とかってものにすっごく高い下駄を履かせて理想って言うよりもう夢を描いている気がするけれども、これはこれで私は好き。こうだったらいいのに!って思える。【仲間】ってこうあって欲しいっていう願いというか希望というか。
学生時代に仲のいい友だちがいた方が後々楽しいんだなって思った。時すでに遅しだけど。