スティーブン・ダルドリー監督、”ものすごくうるさくて、ありえないほど近い”。原題は”Extremely Loud & Incredibly Close”。
1年前の9・11で父親を失ったオスカー。遺体がない空の棺で執り行われた葬儀になんの意味があるんだと思っていた。1年が経ち、今でも生きていた頃のままになっている父親のクローゼットに初めて入ってみた・・・。
回復の物語。
大切な人を突然失うという状況からの回復の物語。
もしかしたらあの時、もしかしたら僕が、もしかしたらああすれば、もしかしたら、もしかしたら、もしかしたら・・・。
後悔に苛まれ、生きている自分を責め、犯してもいない罪を勝手に負ってしまう。
これは彼だけの物語ではない。
全てのそんな優しすぎる人たちへ、この映画を推す。
理不尽に失われた命に笑顔でさよならと言える日が来ることを願って。