
昨日の曽我部恵一バンドのライブ、臨時休業にしただけの甲斐があった。
登場と同時にビックリしたこと。曽我部がすっごい痩せてたこと。昨年の
HOME GROWNの時からしたら10キロ以上は確実に痩せてる。
MCはほとんどないままニューアルバムからの曲が演奏されていく。LOVEやPEACEではなく、とてもシリアスな歌たち。痩せた彼が歌うことでそのシリアスさが増していた。
唯一の長いMC。
『去年の3月11日、僕は子供を自転車に乗せて下北を走っていて、どうしても行かなきゃいけない用事があって仕事場に向かっていたんだ。そしたらあの地震・・・。
僕は子供を一旦家に連れて帰って、やっぱり仕事場には向かわなきゃいけなかった。
その途中で若者が「曽我部さん!」って声を掛けてきた。正直、「おいおい、今このタイミングでサインはねーぞ。」って思ったんだけど違った。
今日、オープニングアクトをしてもらったボヤケルズのメンバーだった。東京までライブをしに来たんだけどライブが中止になっちゃったって、ライブハウスの前で途方に暮れてた。車で来たって言ってたかな。
で、大変だねぇって言って、名刺をもらって、なんかあったら一緒にしたいねって言って別れた。
それからまあ時間が経って、今回ライブツアーをするにあたって、そうだ、あの時の鹿児島のバンド、ボヤケルズと一緒にできたらいいなぁって思ってコンタクトを取って、今日、オープニングアクトをしてもらいました。
ありがとう、ボヤケルズ!』
やっぱり今回のアルバムは311以降の音楽なんだと確信した。
シンガロングでハッピーなライブではなかったけど、真摯なシリアスさが今の僕の心情にフィットした。
ありがとう、曽我部恵一バンド!
ごきげんよう。