又吉直樹著、”第2図書係補佐”。
今やテレビで観ない日はないんじゃないかと思うくらい飛ぶ鳥を落としまくっているお笑いコンビ、ピースの死神みたいな方、又吉。彼は相当な読書家である。テレビで何回も紹介され、本人もそれを公言しており、”アメトーーク”では本大好き芸人の回の提案者でありリーダーだった。
そんな彼が吉本のフリーペーパーに書いていたコラムと書下ろしからなる本作は、本の紹介本と言うよりは、本にインスパイアされたエッセイ集といった趣きだ。
どんなもんかなー?くらいで軽く読み始めたのだが、これがとんでもなくすばらしい。最初の数編を読んだだけでこの本が、又吉が、紹介されている本が、そして私が今まで読んできた本が、愛おしくてたまらなくなった。
これは又吉のライフワークにして欲しい。頻繁じゃなくていいからずっと書き続けて欲しい。そしたら僕はずっと読み続ける。こうまで思える本はそうない。
本が好きな方は是非ご一読を。
ちなみにちょっと前にネットでも話題になった、又吉が経験した本にまつわるとてもとてもいい話は
コチラ。
この本にも出てくる夏葉社刊、”昔日の客”の話。
ごきげんよう。