豊田徹也著、”珈琲時間”。
コーヒーをテーマにした一話完結の短編漫画集。かと思いきや、後半ちょっと繋がってるものもあり、ちょい連作。いずれにしても主人公たちはみんなコーヒーを飲む。
不思議なことに恋愛ものはない。ドンパチものはあるのに。多いのは、マイナスを背負ってしまっている人に希望の兆しが見える一瞬を切り取ったドラマ。だから読後感が悪いものはあまりない。全体的にハードボイルドな世界に寄っていて、どれもこれも好きなタイプのドラマだ。中に私が愛するThe Birthdayの曲、”KIKI The Pixy”と同じタイトルの作品があるのに驚いた。作者と趣味嗜好が同じなんだから、そりゃあ、好きなタイプなわけだ。
昨日も相も変わらずヒマだったもので、営業中にこの漫画を読んでいた。深夜12時くらい。いつもだとその時間の私はアルコールを口にしていて、コーヒーを飲むことはない。まあ、冷蔵庫のアイスコーヒーを口にすることこそあれ、自分だけのために淹れてまでコーヒーを飲むことはない。
だけど昨日は違った。この漫画を読み終えて、さっさとコーヒーを淹れた。自分だけのために淹れた。ラッキーなことにそんな時間でも売れるくらいコーヒーはあるもので。
結論、深夜のコーヒーもうまい。
そう言えば、弊店の開店にあたってのお知らせとか名刺に書いたんだった。
真夜中のCOFFEE
夕暮れのGIN&TONICS
飲みたいときが・・・ 美味しい時間
まさしくその通り。これを考えた6年前の自分に拍手。
ごきげんよう。