吉田戦車著、”逃避めし”。
漫画家である著者が締め切りに追われ、ヤバいとなった時にふと台所に立ち、作り出した料理の数々を紹介している。そう、【逃避めし】、それは目の前の物事から逃げ出して作る料理なのだ。試験前に必ず始めてしまう部屋の模様替えのように。
漫画ではない。なんと言うか、無理矢理カテゴライズすれば、いわゆるグルメ本である。・・・なのか?
作り方は簡単で、手早く出来てしまう逃避めし。ものすごくおいしくなくてもいい。見た目もそんなにこだわらない。なぜなら、誰に食べさせるでもないからだ。自分の小腹を満たすための、自分の料理欲を満たすための、自分の目の前の物事から一時逃避するための、そのための逃避めしだからだ。
北国生まれの著者は醤油小僧である。基本、醤油味である。しょっぱいくらいがちょうどいいらしいのである。
その辺は差し引いてみて、作ってみたいものは結構あった。何かから逃避する時に作ってみよう。
なんて言いながら、私の場合、逃避の先は料理ではないのである。
だって今この瞬間だって私はしなきゃいけないことが山積みなのである。氷割りにアイスコーヒー作り、おしぼりもたたまなきゃだったり、棚もちょっと掃除したかったり、なによりかによりピクルスを仕込まなきゃいけないのである。結構な大仕事である。
なのに今この瞬間に私はこのブログを書いているのである。とりあえず「よっこらしょ。」と腰を落ち着けてパソコンに向かっているのである。なんならYouTubeでお気に入りの音楽を探して流しながら書こうかってくらいの勢いである。
【逃避ブログ】である。
さて、てなことを書いているうちに字数を稼げた。今日の分はこれで良しとしよう。逃避終了である。
現実的な仕事をしよう。まずは・・・ピクルスか。
酢の香りが充満する弊店へ、いらさいませーいらさいませー。
ごきげんよう。