昨日一昨日でやっと観た。だいぶ前に録画してた清志郎の番組を。よかった。すごくよかった。
NHK、”ぼくはロックで大人になった~忌野清志郎が描いた500枚の絵画~”。
清志郎が亡くなった後に作られた番組で、清志郎はあんまり出てこない。出てきても以前のソースを使っている。
主軸は清志郎が描いた絵画。それも自画像。
彼が初めて自画像を描いたのは高校を卒業する時。でも顔は黄色く塗り潰されていて表情はない。
通っていた都立日野高校が出てくる。そして美術の小林晴雄先生も出てくる。そう、”僕の好きな先生”のモデルになった先生だ。温厚そうな人柄が画面から伝わってきた。
清志郎は37歳で結婚した。子供ができた。彼は『ちょっと困ったことになった。』と思ったらしい。それまでは頑なに拒んでいたのだ。そういう、なんて言うか、人として真っ当な道を。なぜか?
小林先生が言ったことがずっと引っかかっていたみたいだ。『自分が本当にやりたいことがあるなら、結婚はするな。』ってことが。
彼は子供が生まれる前の1ヶ月間、毎日スタジオに入った。そして40曲作った。子供なんか生まれたらロックはできないと信じていたんだ。・・・結果、その後は子供も巻き込みながら、変わることなくガンガンロックし続けるんだけど。
チャボも出てくる。
RCの解散、いや、本当のところはチャボが『俺は抜けるよ。』って言っただけらしいんだけど、その時の気分を清志郎は『まるで失恋した時の気分だった。』って後に言ったそうだ。
って話をチャボは知らなくて、この番組のインタビュー中に初めて知って言葉に詰まってた。で、言った。『その言葉自体、初めて聞いた。・・・響いたね。』って。観てるこっちにもいろいろ響いた。
清志郎は折に触れて自画像を描いていた。いろいろとモメた時も。ガンの時も。復活した時も。いかなる自分ともキチンと向き合っていたんだなと思った。
子供の絵もすごくいい。個展があったら行きたいな。
とりあえず、"完全復活祭”のDVDをポチっとしなきゃ。
ごきげんよう。