昨日(10日)の南日本新聞の南天、鹿児島純心女子大学教授、小島摩文氏の『主客転倒』と題されたコラムを読んだ。
吹けば飛ぶような場末の飲み屋を営んでいると、時として奥歯を噛み締めながらも平静を装わなくちゃいけないことがある。
そしてその日の営業が終わる頃にはすっかり自信を失くし、こんな疑問が湧いている。
「こんな無礼に耐えてまで続けなきゃいけないのか?」
翌日の昼間は悶々と過ごす。下手したら数日間、悶々と過ごす。
大概、考えるのが面倒臭くなってこう答えを出す。
「あ~、もういいや。やっぱ好きに楽にしよー。」
このやる気なさげな答えは、実は自分なりの明確な理由と強い信念によるものである。
『主客転倒』と題されたコラムは、この私の理由と信念が間違っていないという自信を与えてくれた。
お「客」様をお「客」様としてもてなすことは、「主」である私にその全権が委ねられているのである。
さて、今日も私なりの矜持を胸に営業に勤しもう。
ごきげんよう。