ジョン・ファヴロー監督、ロバート・ダウニー・Jr主演、”アイアンマン”。
兵器を製造販売して莫大な富を得ているトニー・スターク。新たな兵器のプレゼンに行った先で捕まってしまい捕虜に。しかしながら自身の手でパワードスーツを作り脱出。無事に帰った会見の場で彼は兵器の製造販売から手を引くと発言する・・・。
いやはやなんともカッコいい。アイアンマンの見た目、動き、能力がカッコいいのは当然。その製作の意図、さらにはそこに至る思いの変化までカッコいい。
いろんなことがちゃんと説明されていて、非常に説得力がある。だから物語にググッと引き込まれてしまう。加えてロバート・ダウニー・Jrの好演がそれに拍車をかける。
映画的な嘘がうまいなぁと思う。つまりは虚構の世界がビシッと構築されているってこと。こんな嘘なら騙されまくりたい。
おぉ、そう言えばミッキー・ローク出演の続編がすでにDVDになっている。これまた楽しみが増えた。
と、このフィクションを見終えて現実のテレビで東電社長の会見を観た。
トニー・スタークはあんなにも会見でカッコよかったのに。覚悟を持って嘘偽りなく発言していたのに。
現実はヒドかった・・・。なーんの意味もない言葉の羅列。しかも全然ハートを感じさせない。
時間と労力、そしてマイクに蛍光灯にパソコンにカメラにその他諸々の電力の無駄。
フィクションではない現実世界の、それもこんな状況下での嘘やごまかしはFUCKだ。