20代でアカデミー賞にノミネートされながら、その後ぷっつりと消息を絶ち、路上で小銭をせびるホームレスになっていたアニメーション作家、ライアン・ラーキン。
彼の紹介的なアニメーションと彼が撮った作品をまとめて”ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション”として上映されているものを鑑賞。
彼の最高傑作の名高い”ストリート・ミュージック”はドラッグの影響が顕著な、極彩色でサイケデリックな映像によるアニメーション。音楽とのコラボレーション具合もカッコよくって最高傑作と言われているのも納得。
でも私は出世作の”ウォーキング”の方が好きだ。ただ【歩く】ということだけで作品を撮ろうと思い、その【歩く】という行為を観察しまくって、それを数千枚の画によるアニメーションに落とし込んでいる。だからただ歩いているだけの画なのに、とても肉感的で躍動的で魅力的だ。当時、世界中の全てのアニメーション作家に影響を与えたと言われているのも、ちっとも大げさな表現ではないと思った。
”ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション” ★★★
あ!今度の土曜日(31日)は午後9時開店です!ちょいと所用で!