イジー・メンツェル監督、”英国王給仕人に乾杯!”。
小柄なヤンの夢はホテル王になって百万長者になることだった。その夢を実現させるべく街のレストランの給仕人からキャリアを始めたのは数十年前のこと。それから今まで禍福はあざなえる縄の如くにいろんなことがあった。過去と現在を行き来しながら彼の半生が語られる・・・。
前日に観た”スイート・スイート・ビレッジ”は1985年の作品で今作は2006年の作品。なので同じ監督なんだけれどもちょっとテイストが違っていて、”スイート~”はハートウォーミングな小品って感じだったけど、”英国王~”は制作費も時間もきっちりかけられていて、それだけかけるだけの意味がある練られた物語だった。とは言ってもどちらにもちゃんと笑いがあり、それがこの監督特有の軽さにつながっており、映画としてとても観やすかった。”英国王~”なんて内包しているテーマは結構重たいものなんだけど。
序盤で雨に降られたお姉さんがレストランに入ってきたら、ノーブラでワンピースがスケスケでお客の男性陣の視線を釘づけ。スクリーンの前の私の視線も釘づけ。と、そこで満足していたら、その後も出てくる出てくる乳乳乳。この娘もあの娘もそしてその娘も、でもって最終的に、え?そんなにも?てな感じで、まさかの乳祭りでウッヒョッヒョー!しーかーもー、ちょいちょい女体盛りが出て来て、それもまたウヒョ。さすがに刺身じゃなくって花とかなんだけれども、それもまたウヒョヒョ。ほーんと、女体盛りやるなら知らせてよ!女体盛りやる時はリメンバーミー!
てなこと書いてるけど全然エロ映画なんかではなく、チェコがナチスドイツに占領された前後の物語で悲劇的な要素もあるのだ。
でもってやっぱりチェコなので、全体的にずーっとビールがおいしそうなのであーる。観る前にちょっと時間があって1杯飲んだからもうよかろうと思っていたのだが、あれを観たらやっぱり飲まずにはおれなかったのであーる。私も「乾杯!」せずにはおれなかったのであーる。結果、昨日はチェコ人ばりにたくさんビールを飲んじゃったのであーる。暑かったし。
”英国王給仕人に乾杯!” ★★★★☆