イジー・メンツェル監督、”スイート・スイート・ビレッジ”。
チェコの美しい小さな村で起こる小さな、でも村の規模からしたら結構大きな様々な問題とそれにまつわる人間模様。チビでデブな運転手とノッポでちょっとオツムが弱い助手の凸凹コンビが主軸のコメディチックな群像劇は、のんびりゆるやかに時が流れていき、最終的には心ほっこりな佳作。ぼーんやり眺めているだけでもいいかも。
なんでもチェコは1人あたりのビールの消費量が最高だそうで、映画のいたるところでビールが出てくる。中でも主人公が好んで飲む【7段目のビール】のおいしそうなこと。それと庭のスモーカーで出来立てのソーセージ!なーんて贅沢なんだろう。隣りの墓の石工のおじさんみたいにお呼ばれしたーい!と思った。プラハの近代的な高層ビルなんかより、この水洗トイレもない小さな村の風景と人々の暮らしぶりの方が間違いなく豊かだ。
と、こんな映画を観たらビールを飲まずにはおれない。しかもできることならチェコのビールを、だ。なんなら樽生ビールを、だ。しかしながらなかなかチェコのビールなんて飲めないぞ。しかも樽生なんて、それはこの鹿児島では奇跡でも起きない限り飲めないぞ。
・・・・・・・・・と、奇跡が起きた。なんとマルヤのガーデンズシネマで映画を鑑賞して出てきたら、目の前でチェコの樽生ビールを売っているではないか!しかも1杯400円!と言いながら実はあれやこれやで正味の話が●●●円!こんなにうまいビールが!そしてつまみもあるじゃないか!映画に出てきたつまみがあるじゃないか!しかもこれまた格安じゃないか!リアルせんべろここにあり!
とまあ、チェコビールとの邂逅は奇跡でもなんでもなく、ガーデンズシネマの素敵な企画【チェコピルスナービールと映画祭】なのであーる。でもこの企画、映画と共に明日19日(月)までの期間限定なのであーる。
私は明日”英国王給仕人に乾杯!”を観に行くって名目で、またビールを飲みに行くつもりなのであーる。
”スイート・スイート・ビレッジ” ★★★★